メタプラネット(3350)は、日本の上場企業で最も多くのビットコインを保有する会社です。本記事は解釈や見立てを排し、同社が適時開示で公表した数字だけで現在地を整理します。
保有の現在地(2026年6月30日時点)
- 保有量: 43,000 BTC
- 平均取得単価: 15,331,542円/BTC
- 総取得額: 6,592.56億円
- 出典: 2026年7月2日付適時開示「Notice of Additional Purchase of Bitcoin」(PDF)。同社の開示一覧はメタプラネット公式IR「開示情報」にあります
同社の43,000 BTCは、国内上場企業14社の開示ベース合計約48,500 BTCの約89%にあたります(内訳は日本企業のビットコイン保有14社を比較すると日本企業BTCダッシュボードに掲載しています)。企業別のビットコイン保有ランキングでは、2026年8月31日時点で同社は世界3位に掲載されています(集計サイトbitcointreasuries.net。適時開示の一次情報ではなく第三者集計です)。順位は各社の取得・売却で入れ替わるため、本記事では日々の順位を追いません。
四半期ごとの積み上がり(開示値)
同社は四半期ごとにビットコイン取得の完了を開示しています。2026年7月2日付開示に記載された推移は次のとおりです。
| 基準日 | 総保有量(BTC) | 発行済普通株式数 |
|---|---|---|
| 2025-06-30 | 13,350 | 654,714,340 |
| 2025-09-30 | 30,823 | 1,140,974,340 |
| 2025-12-31 | 35,102 | 1,142,274,340 |
| 2026-03-31 | 40,177 | 1,274,171,340 |
| 2026-06-30 | 43,000 | 1,281,283,624 |
ここから読み取れる事実を3つ。
- メタプラネットの保有量は2025年6月30日の13,350 BTCから2026年6月30日の43,000 BTCへ、4四半期で29,650 BTC増えました。
- 2026年第2四半期(4〜6月)の取得は2,823 BTC、取得総額358.86億円、当四半期の平均取得単価は12,712,055円/BTCと開示されています。
- この四半期取得により、同社の平均取得単価は2026年3月31日時点の15,515,598円/BTCから2026年6月30日時点の15,331,542円/BTCへ低下しました。
同開示では、2026年第2四半期のBTC Yield(総保有量÷実効希薄化後株式数の変化率)は6.6%と公表されています。2026年6月30日時点の実効希薄化後株式数は1,631,543,380株です。
価格に連動して毎日変わる数字(当社試算)
- 保有BTCの時価・含み損益は、ビットコイン価格に連動して毎日変わります。本記事には固定しません
- 最新値はメタプラネット(3350)の企業別ページと日本企業BTCダッシュボードで常時再計算・公開しています
- ※会計上の評価損益とは一致しません。当社の機械計算です。算出の前提は算出方法に公開しています
2026年8月の開示(公式IRより)
- 8月13日: 2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信、および「BitBonds」社債発行プログラムの創設ならびに初回社債発行を開示
- 8月18日: 米Super League Enterprise, Inc.への戦略投資と連結子会社化、および同社への2,100ビットコイン現物出資を開示
- いずれもメタプラネット公式IR「開示情報」に一覧されています。当サイトは15分間隔でTDnetを巡回し、検知した開示を速報します
よく見る指標「mNAV」について
mNAV = 時価総額 ÷ 保有BTC時価。1倍を割ると、会社全体の市場価格が保有BTCの時価を下回っている状態を指します。この指標は事業価値・負債・将来の希薄化を無視した粗い物差しでもあります。
mNAVは外部の観測者だけが使う言葉ではありません。同社は第27回新株予約権について、mNAVが1.01倍以上であることを行使条件の一つとしていると2026年7月2日付開示に記載しています。指標が資金調達の条件そのものに組み込まれている例です。
なお、当サイトが現在公開しているのは保有量・評価額・含み損益(当社試算)までで、mNAVは掲載していません。算出に必要な株価・発行済株式数のデータ源と利用条件を確定できていないためです(今後公開予定)。指標そのものの読み方はmNAVとは — BTC保有企業を測る物差しへ。
観測者としてのメモ
- 同社の発行済普通株式数は2025年6月30日の654,714,340株から2026年6月30日の1,281,283,624株へ増えており、ビットコインの積み上がりと株式数の増加は同時に進んでいます。1株あたりで見るための指標がBTC Yieldです
- 取得報告は四半期ごとに行われており、直近は2026年7月2日付です。次の定点はその次の四半期開示になります
- 他社の取得単価と並べて見る場合は日本企業のビットコイン保有14社を比較するへ。持ち方の異なる社の企業別ページも公開しています——ANAPホールディングス(3189)、KLab(3656)、リミックスポイント(3825)
※本記事は開示情報の整理と機械計算(当社試算)であり、同社株式・暗号資産の売買を推奨するものではありません。